展覧会の後-05 BR-ex

『ABC-INIT』のときは「脳トレ」という意識はあまりありませんでした。体験展示でなるべくキャッチ力のある情報伝達(宣伝)が必要と考え、超脳トレ・アート『α-NINJA』という名称が生まれました。「脳トレ・アート」は展覧会の企画段階で美術館と打ち合わせのときに手続き書類の「作品の種類」という欄をどのように書こうかと相談したところ「脳トレアート」という言葉が出たのをいただきました。

それ以来、「脳トレ」という視点でいろいろ試した結果、行きついたのが『BR-ex』です。

『α-NINJA』と『BR-ex』の共通点は、「単語の引き算」をするという点です。英文アルファベットはAからZまでの26種類で、26文字から例えば「L」「O」「V」「E」を引くと22文字が残ります。この22文字から4文字単語を3種類作ってみようという遊び(=脳トレ)が『BR-ex』です。26文字から任意の単語の文字を引くことでパズルの前提となる文字の種類(環境)が変化します。

それと同じことが『α-NINJA』でも連続的に発生しています。ですから、脳トレの視点から考えると、『α-NINJA』パズルをやるときは、1つのパターンを丸暗記するよりも、常に新しい単語を発見する方が効果的だということが言えます。

下のカードは、4文字「WANT」6文字「MOTHER」の例です。それぞれ下段に残った22文字、20文字も印字されています。慣れないうちはこうしたカードを併用すると脳トレに取り組みやすくなります。

『BR-ex』のアルファベットカードには35文字の文字が印字されています。

『BR-ex』は26文字で、さらに「A」「E」「I」「O」を足して30枚にすると遊び(=脳トレ)のバリエーションが増えます。例えば下の写真のように1文字から7文字の単語でピラミッドを作って遊ぶこともできます。(1文字単語のルールはその人その人で違っていいと思います。下の事例では「X」はイエス・キリストを象徴する文字として1文字単語のように使っています)

また、下のように3文字、4文字、5文字、4文字、3文字の単語を作る簡単な遊びが日常的には取組みやすいかもしれません。

さらに下の写真のように丸抜きパンチなどを利用すると、キレイに見えて楽しい気持ちが上がります。(※下の例は、別の試作品を切り抜いたものです。)

ARTE STILO

現代美術の作家、太田武志が2024年から作り始めた「ARTE STILO」のシリーズを中心に作品やその背後にあるアート・コンセプトを紹介するサイト。

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