展覧会009 ABC INIT
8月の展覧会の作品009 『ABC INIT』
『ABC INIT』は 「alphabet brain constellation in it」を短く表現した名称です。アルファベットカードを見ているとそこから単語を思いつく。逆に言うと、単語を思いつかせるための環境として効果的なアルファベット・カードのセットがこの作品です。
数年前に心理学者の河合隼雄の本を何冊が読み、ユング派心理学の中で特定の意味を持つ「コンステレーション」という言葉を知りました。人は自分の人生を物語のように理解すると心理学では解釈しています。その物語のようなもの、何かの文脈や、楽曲などをひらめく動作を「コンステレート」いう用語(動詞)を使い、その名詞形が「コンステレーション」です。
一般用語としての「コンステレーション」は夜空の「星座」を意味します。
アルファベット・カードの集まりを眺めていて、何か単語をひらめく。文字と文字を関連づけて意味(単語)をそこに発見する動作は、「コンステレート」によく似ていると感じました。
このアルファベット・カードは枚数の配合を調整した80枚のセットで、パズルのようにして使うこともできます。4文字単語なら20種類。5文字単語なら16種類の単語を同時に作ることができるのが特徴です。
この作品コンセプトを活かしながらより単語を思いつきやすく、かつ、パズルを完成させやすくしたのが『α-NINJA』です。
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